nocima’s diary

しがない会社員のつぶやきを記録。日々感じたこと考えたことなどとりとめのない内容を思考整理も兼ねて書いてゆきます。

美しい距離 を読んで

 

最近また読書をする時間が持てるようになってきた。持てるようになってきた、というよりは、持つようにした、というのが正しいかもしれない。

 

一度離れてしまうと、元の習慣をまた再開するのは難しい。続けるのも大変だけれど、実際にゼロからスタートさせることも大変。好きなことならば、続けることは他より苦ではないから、辞めるほうがもったいない気がする。できるだけ続けたい、そう思うのが私の性分だ。辞めたらたぶん、再開が億劫になる。ただ、これも自分に甘いからかもしれないが。ストイックな人はやるぞと決めたらすぐに動けるのかな。

 

久しぶりに図書館にいき、本を借りた。山崎ナオコーラさんが著書の『美しい距離』。本を読めることは贅沢で幸せだなあと思う。好きなこと、だから。好きなことに時間を費やせる、とても心が満たされる。なんでこの本を選んだか、それはまたどこかのタイミングで書こうと思う。

分厚くもなく、ちょうど久しぶりの読書には優しい、分量だった。

 

美しい距離、どんな本だろう?と思って読み進めた。主人公は40代男性。がんを患った妻の入院生活に寄り添いながら、妻の最期を迎える、それまでの出来事や心境などが描かれている。暗いお話ではなく、ふむふむと思いながら、その場面を頭で想像しながら、さーっと読み進めることができた。

 

 

印象に残ったことを3つ整理してみた。

  • 人との関わりについて
  • 物語を作りたい人
  • 初めて知った言葉

 

まず1つ目。人として生きるうえで人との関わりは必ずある。人間関係というのは実にさまざまな形がある。関わり方も人それぞれ。人それぞれ考え方があって、それは全く同じ人はいないのではないか?というくらいだと思う。

 

本の中で主人公が彼女(妻)はきっとそう思うだろう、といった描写もあった。けれど、それは長年寄り添ったからこそわかる、というのもあるかもしれないが、実際はそうじゃないかもしれない。相手に対して、こう思うだろうな、とか考えたことって誰しも絶対あるはず。それがあたってるか、間違ってるか、はわからないけれど。そういうことを考えながら日々生きてるなーというのも改めて実感したし、私だったらどう思うだろう、というのを考えながら読み進めるのは面白かった。

 

そして2つ目。他にも面白いなと思ったのは、主人公がお見舞いに来てくださった人や登場する人に対して色んな感情や思いを抱くのだけれど、それに対してものすごく客観的に自分を分析している点だ。相手に求めすぎない、ある程度のところで立ち止まる、引き下がる(この表現が適切なのかわからないが、私の語彙力ではこれが限界)、そんなところが、こうなるのかな、という自分の予想を、あれっそうなるのか、と思わされて印象に残った。

 

ただ、一番印象に残ったのは、人は何かを見たり聞いたりしたときに、自分の解釈で物語にのせる、もいうような部分だ。私自身もよくあるなと思った。何か聞いたときに、自分の経験や自分が想像できうる範囲内で、それっぽい物語を作るのだ。〜だったから、〜なったんだな。みたいな。

そんなのに勝手にのせないでほしい、という思い。でもそれを決して口にしない。そんなシーンがものすごく印象に残った。現実はそんな単純じゃなくて、確かに原因と結果がわかりやすく紐づいてることもある。だけど、そんなことばっかじゃないのが世の中だと思う。

どんなに正しく生きていても、予想外のことは起こるし、ちょっとした悪さをしていたからといって、病気になるわけでもない。そういう人だってたくさんいるだろう。そんな単純ではないんだ。でも結局納得したい。私もそうだけれど、物事に対して納得したい。そうして整理したいんだろうな。それ以上でもそれ以下でもない。深い意味はない。そう、どれだけ不本意な解釈をされていても、悪意があってしているわけではないことだってある。ただ、その人はそう思った。それだけのことなんだろうな。

ある出来事に対して、何かしらの意味を見出そうとすること。私もよくやるなあと思う。全てのことに意味がある、なんてよく言うから。でもそれに対する解釈って当たり前だけれど、100人いれば100通りの答えがあるんだろうな。そして、それはそれでいいんだろうなと思う。

 

だんだん飛躍してしまって、本の内容とズレてしまったかもしれないが、印象に残ったり、考えさせられたりした部分を少しだけれど書き出してみた。書いていると、色々考えが膨らんでしまってまとまりがなくなる。もう少し構成を練ってから書いたほうがいいのかな?

なんて思ったりしている。

 

 

そうだ、あと一つ。最期の3つ目。

「科白」という言葉。本文に度々出てきたこの言葉を私は恥ずかしながら初めて見た。

せりふ、というのか。台詞?科白?かはく?

科白には仕草というのも含まれるらしい。こんな発見もあるから読書というのは面白い。もちろんどんな活動にも同じような発見があって面白いものだと思う。

 

以上、今回本を読んで感じたことなどをざっと書いてみた。全然うまく書けていないと思うが、今の私にはこれくらいしか書けない。まず書けたこと、書いた、という事実を大事にしようと思う。

学生の頃の読書感想文以降、初めて小説等プライベートで本を読んだあとにこうして思考を整理した気がする。少しずつこんなことを表現していくことができるようになるといいなと思う。

 

それでは、また。